優位感覚(VAK)をコミュニケーションに生かす!視覚・聴覚・体感覚タイプの特徴と活用方法

「昨日の夕食の時間」を思い出してください。何が浮かびますか?

盛りつけの色彩が浮かぶ人、家族の会話やテレビが聞こえる人、口の中に味や温度がよみがえる人。

最初に何が出るか、人によってかなり違います。

この違いが優位感覚であり、コミュニケーションのすれ違いや、得意・不得意にもつながってきます。

優位感覚・VAKとは?

優位感覚とは、人がものごとを理解したり記憶したりするとき、視覚・聴覚・体感覚のどれを優先的に使うかという傾向のこと。

この3つの感覚チャネルの頭文字をとってVAK(Visual・Auditory・Kinesthetic)と呼び、NLP(神経言語プログラミング)ではVAKモデルとして体系化されています。

VAKモデルとは

VAKモデルとは、人間の情報処理スタイルを視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、体感覚(Kinesthetic)の3つに分類する考え方です。

NLPの研究から生まれ、心理学や教育の分野でも広く参照されています。

NLPコーチングの世界では、VAKに加えて言語・論理で情報を処理する「Ad(Auditory Digital)」を加え、VAKAdの4分類で扱います。

☆VAKモデルと脳科学が分かる☆

 

3つの優位感覚「視覚」「聴覚」「体感覚」の特徴

【V:視覚優位の特徴】

視覚優位とは、目から入る情報を最も優先するタイプ。色や形、空間配置に敏感で、頭の中にイメージを描きながら考えます。

話すスピードが速いのが特徴的で、頭に次々と映像が浮かぶため、それを言葉にしようとするとテンポが上がります。

声のトーンも高め、姿勢がよく背筋が伸びている人が多いです。

会議でホワイトボードに図を描きたがる人、メモを色分けする人、初対面で相手の服装をよく覚えている人は、視覚優位の傾向があるかもしれません。

道順は地図を見るほうがわかりやすい、メニューは写真がないと選べない、部屋が散らかっていると集中できない。こうした日常の「あるある」も、視覚情報の優位性が高いからこその反応です。

よく使う言葉は「見える」「明るい」「はっきりしている」「イメージできる」「ビジョン」「見通し」など。

【A:聴覚優位の特徴】

聴覚優位とは、音や声、言葉の響きを通じて情報を処理するタイプ。声のトーンやリズムに敏感で、言葉の選び方にこだわりがあります。

話すテンポは視覚タイプと体感覚タイプのちょうど中間くらい。声のトーンが澄んでいて聞き取りやすく、リズミカルに話す人が多いです。

電話が好き、BGMの選曲にこだわる、カフェの騒がしさが気になって席を移りたくなるのは、聴覚の感度が高い証拠です。

授業で先生の話を聞いただけで覚えられた経験がある人は、このタイプの可能性があります。

逆に「口頭で説明してくれればわかるのに、文章だけだと頭に入りにくい」と感じることも。誰かと話しているうちに考えが整理されるタイプでもあります。

よく使う言葉は「響く」「ピンとくる」「リズム」「調和」「耳を傾ける」など。

【K:体感覚優位の特徴】

体感覚優位とは、身体の感覚や感情、手触りや温度といった「体で感じる情報」を優先するタイプ。

身体感覚優位とも呼ばれ、直感や「なんとなくの感じ」を大事にします。

話すテンポがゆっくりなのが特徴です。体の奥から湧いてくる感覚を言葉にするため、ひとつひとつ確かめるように話します。声は低めで落ち着いており、深い呼吸をしている人が多いです。

資料を読むだけではピンとこないけれど、実際にやってみたら一発で覚えられた。そんな経験をしやすいタイプです。

服は見た目より肌触りで選ぶ、座り心地のいい椅子を見つけるのが上手、場の空気の変化にいち早く気づく。こうした特徴も体感覚の表れです。

よく使う言葉は「感じる」「しっくりくる」「手応え」「腑に落ちる」「温かい」「つかむ」など。

優位感覚(VAK)の見分け方

自分のタイプを知りたければ、楽しかった旅行の思い出を話してみてください。景色から始める人は視覚寄り、誰かの言葉から始める人は聴覚寄り、「風が気持ちよかった」と体の感覚から始める人は体感覚寄りです。

相手のVAKタイプを見分けるには、「目の動き」「話すスピード」「言葉づかい」の3つを観察します。

目の動きには傾向があり、視覚優位の人は考えるとき視線が上に向かい、聴覚優位は左右に動き、体感覚優位は下に落ちやすくなります。

話すスピードは視覚タイプが最速で、聴覚が中間、体感覚が最もゆっくりです。映像は瞬時に処理できますが、体の感覚はじっくり味わうように処理されるため、このテンポの差が生まれます。

そして言葉づかい。「見てみて」と言う人、「聞いて聞いて」と言う人、「感じてほしい」と言う人。NLPではこうした感覚に紐づいた表現を「叙述語」と呼びます。

相手がどの感覚系の言葉を多く使うかを意識するだけで、優位感覚の見当がつきやすくなります。

VAKタイプ別の適職

優位感覚は仕事選びにも影響します。「このタイプだからこの職業」と決まるわけではありませんが、自分の傾向を知ることで、やりがいを感じやすい環境が見えてきます。

視覚優位の人は、デザイン、映像、建築、写真など視覚表現を扱う仕事と相性がよく、企画書やプレゼン資料づくりでも強みを発揮します。

聴覚優位の人は、カウンセラー、教師、営業、ライターなど言葉で人と関わる仕事に適性があり、声のトーンから感情を読む力が交渉の場面でも活きます。

体感覚優位の人は、スポーツ指導、料理、看護、ものづくりなど身体を使う仕事に加え、共感力を活かした対人援助やチームマネジメントでも評価されやすいタイプです。

VAKを活用するとコミュニケーションにも役立つ

VAKが最も実用的に効くのは、日常のコミュニケーションです。

視覚優位の上司に企画を通すなら、口頭で長く説明するより図を1枚見せるほうが刺さります。

聴覚優位のパートナーには、プレゼントより声に出した「ありがとう」のほうが心に届きます。

体感覚優位の同僚に仕事を教えるなら、マニュアルを渡すより「まず一回やってみよう」と体験させたほうが早い。

親子関係でも同じです。視覚優位の親が「ちゃんと見なさい」と言っても、体感覚優位の子どもにはピンとこない。「触ってごらん」「やってみよう」のほうが、すっと入ります。

優位感覚(VAK)を人生に活かすには

VAKモデルのルーツであるNLP(神経言語プログラミング)では、優位感覚の見分け方だけでなく、それを使って信頼関係(ラポール)を築く方法。

さらに相手に合わせたコミュニケーションの技術を体系的にトレーニングします。

「知っている」と「使える」の間にある差を埋めるのが、NLPコーチングという学び方の強みです。

▶︎ NLPコーチングとは?潜在意識に働きかける手法

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