
コーチングに興味を持って調べると、ほぼ必ず出てくるのが「GROWモデル」というフレームワーク。
基本の使い方から、このモデルだけでは届かない領域まで解説します。
目次
GROWモデルとは?コーチングで最も広く使われるフレームワーク
GROWモデルとは、コーチングにおいて対話を通じて相手の目標達成を支援するフレームワークです。
英国のジョン・ウィットモア氏らが体系化し、世界中のコーチが基本プロセスとして活用しています。
GROWは4つのステップの頭文字です。
- G = Goal(目標の明確化)
- R = Reality(現状の把握)
- O = Options(選択肢の検討)
- W = Will(意志と行動計画)
この順番で対話を進めることで、コーチングを受ける側が自分自身で考え、答えを見つけていけるように設計されています。
上司と部下のマネジメント場面で紹介されることが多いですが、キャリアの方向性に悩んでいる人や人生の転機に立っている人にも使える汎用性の高いモデルです。
GROWモデル4つのステップと質問例
GROWモデルの各ステップでは、どんな質問を投げかけるかが成否を分けます。
| ステップ | 質問例・ポイント |
|---|---|
| Goal 目標の明確化 |
「半年後、どんな状態になっていたら満足ですか?」 「それが実現したとき、何が変わっていますか?」 「○○をやめたい」ではなく、「○○ができている状態」のように、肯定形で目標を言葉にしてもらうのがポイントです。 |
| Reality 現状の把握 |
「今の状況を10点満点で表すと何点ですか?」 「その点数になっている要因は何ですか?」 コーチ側が評価や判断を入れず、本人の認識をそのまま引き出すことが大切です。 |
| Options 選択肢の検討 |
「他にどんな方法がありますか?」 「制約がなかったら何をしますか?」 発想を広げる質問を通じて、行動の選択肢を増やしていきます。 |
| Will 意志と行動計画 |
「最初の一歩として何をしますか?」 「いつまでにやりますか?」 話し合いで終わらせず、具体的な行動と期限まで決めるのがポイントです。 |
GROWモデルのコーチングでつまずく3つの原因
GROWモデルはシンプルで使いやすい反面、「思ったほど深い対話にならない」と感じる方が少なくありません。
まず、Goal設定で「本当に望んでいること」にたどり着けないケースです。
「転職したい」「売上を上げたい」と出てきても、それが本心なのか、周囲の期待から出た目標なのかは、GROWの質問だけでは見分けにくい。頭で考えた目標と心からの望みにズレがあると、Willの段階で行動に移せません。
次に、Realityで感情や思い込みを掘り下げられない問題です。
事実確認にとどまりがちで、「自分には向いていない」といった無意識の前提が行動を止めている場合、いくら選択肢を並べても根本は変わりません。
そして、信頼関係が不十分な状態で質問を重ねても、表面的な回答しか返ってこないという問題です。
GROWモデルは質問の型を提供してくれますが、本音を話せる関係性がなければ型だけが空回りします。
GROWモデルの限界
GROWモデルは「思考を整理して行動に移す」ための優れたフレームワークです。
ただし、つまずきの原因が無意識の思い込みや感情のブロック、過去の経験から形成された行動パターンにある場合、思考の整理だけでは解決できません。
NLPコーチングという選択肢
NLPコーチングは、こうした意識の表面に出てこない課題に働きかけるコーチング手法です。
GROWモデルが「地図を広げて目的地とルートを確認する作業」だとすれば、NLPコーチングは「目的地に向かう足を止めている重りを外す作業」です。
NLP(神経言語プログラミング)は、人の認知、言語、行動パターンの関係性を体系化した実践心理学で、コーチングとの相性がとても高い分野。
「やるべきことはわかっているのに動けない」。そんな経験があるなら、それは意志の弱さではなく、意識の奥にあるブレーキが原因かもしれませんね。
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